少し前にこんなことを書きました。
「文法を学ぶために中国に行くんじゃない」
「留学する価値は聴力、会話力の養成にある」
そうです。
留学するメリットは文法習得ではありません。
聴力、会話力を養成するために中国に行く。
その上で、非常に重要なポイントとなるのが、
「日本語学科の有無」なんです。
文法だろうと作文だろうと、
授業科目に関係なく、
授業中は聞くこと、話すことに注力する。
でも、それだけでは足りません。
午前中に授業が終わって、
そのあとの午後の時間、
ここをいかに有効に活用するか。
そこで大切なのが、
「互相学習」
です。
互相学習とは、
中国語を学ぶ日本人と、
日本語を学ぶ中国人が、
互いの言語で会話練習をすることです。
例えば、
最初の1時間は日本語だけで会話して、
次の1時間は中国語だけで会話する。
そんなイメージです。
この互相学習、
平日は毎日やるべきです。
せっかく大金はたいて中国まで行くんですから。
学習の機会はすべて使い尽くさないと。
そうなると、
互相学習の相手が1人では足りませんよね。
相手だって都合があるわけですから、
1人の相手と毎日ってわけにはいかない。
話のネタも尽きてくるでしょうし。笑
理想を言えば10人くらいはいた方が良い。
そこで必要になってくる条件が、
「日本語学科の有無」なんです。
日本語学科の学生は言うまでもなく日本語を勉強しています。
互相相手に最適です。
では、日本語学科はどんな大学にあるのか?
日本人の感覚で言えば、
答えは外国語大学ですよね。
でも、中国には全国で8校しか外大はありません。
じゃぁ、その8校を選ぶしかないのか?
いえいえ、
実は、約半分の中国の大学に日本語学科があります。
中国の大学はほぼすべてが総合大学です。
名前が工業大学だろうが林業大学だろうが、
実態は総合大学なんです。
そして、そのほとんどに外国語学部があります。
そして、その約半数が日本語学科を持っているんです。
例えば、大連理工大学。
名前は理工大学ですが外国語学部があって、
日本語学科があります。
じゃぁ、日本語学科がある大学を選ぶのは楽勝!
とはいかないんですよね~
注意すべきポイントが2つあります。
●日本語学科が同じキャンパスにあるか?
中国ではここ数年、急激に学生が増えました。
このため、旧来のキャンパスだけでは足りなくなって、
郊外に新キャンパスを建設するようになったんです。
で、ここで中国の大学がいらんことをしてくれた。
日本語学科などは郊外の新キャンパスに移したけど、
留学生は生活に便利な方が良いだろうと気を使い、
市内の旧キャンパスに残したんです。
留学生は市内のキャンパス。
日本語学科の学生は郊外の新キャンパス。
分かれてしまった。
ホントにいらんことをしてくれました。
両キャンパスが近ければ良いんですけどね。
けっこう距離が離れてたりする。
日本語学科で有名な大連外国語学院の場合、
両キャンパスの移動には、
バスを乗り継ぐと2時間近くかかります。
上海外国語大学は少しマシですが、
それでも地下鉄を乗り継いで1時間以上かかります。
新キャンパスってどこも広大ですからね。
校門からの移動もまた時間がかかるんですよ。
日本語学科があるだけでは不十分です。
同じキャンパスにあるか、
日常的に互相ができる距離なのか。
要チェックです。
もう1つ。
●日本人が多すぎないか?
日本語学科ってだいたいどこの大学でも、
1学年1~2クラスです。
人数で言うと、30~60人。
それが4学年。
120~240人。
楽勝そうに思えるでしょ。
ところが、
4年生はインターンシップに行っているため、
そもそもあまり大学にいません。
3年生ともなるとペラペラです。
3年で日本語検定1級合格ってけっこういます。
相手がペラペラすぎるもので、
互相相手としては今ひとつなんです。
気がつくと、ずっと日本語で会話だった、みたいな。
かと言って、1年生はあまりにもダメダメすぎて。
結局のところ、ベストチョイスの2年生は、
30~60人しかいないんです。
しかも、みんながみんな互相に積極的なわけじゃない。
ね、
けっこう厳しいでしょ。
そんなところに、
日本人留学生が何十人もいたら、
どんな結果になるか見えてますよね。
なので、
日本人留学生が多すぎないか、
ここのチェックも必要なんです。
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【今週のまとめ】
1) 留学する以上、互相は毎日すべし
2) 日本語学科があると互相相手を確保しやすい
3) 同じキャンパスに日本語学科があるか?
4) 日本人が多すぎないか?
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